自然の摂理を生かして 元気に育てる!!

私たちには特にこだわりの農法というものはありません。

必要なのは方向性と考え方だと思います。

簡素に具体的にまとめるとポイントは以下の3点です。

 

 ・できるだけ自然に負担をかけない。 

 ・植物の力を引き出す・活かす。

 ・生き物に害となるものは使わない。

  (農薬(除草剤・殺虫剤)は使わない。使わなくて良い方法をとる。)

 

いろんなやり方の良いとこ取りで美味しい農産物の栽培に努めています!

ここではその一例をご紹介いたします。

刈敷に習う畑作作業

スイートコーン畑での実践の様子
スイートコーン畑での実践の様子

刈敷とは以下のような手法です。

 

「化学肥料(お金で購入するので金肥(キンピ)と言われた)が一般化する明治以前における肥料自給の農業技術。山野で刈り取ったしば草を田畑に敷き肥料(緑肥)とした。またその緑肥そのものを〈かりしき〉といい,〈かっちき〉〈かしき〉〈ほどろぎ〉ともいった。刈り取り,運搬,踏込みなどに多大な労力を要したため,金肥が一般化するにつれてしだいにすたれた。」

 

当農園ではあぜ草刈で刈った草を活用し畝表面に被覆、以下の作用を狙っています(あぜ草刈は畦の保全のため必須作業ですがその作業と残渣も無駄になりません。)。

 

1.加温、保温:曇り日でも苅草の上は土に比べて驚くほど暖かくなります。

     その温度を保持する効果もあり、作物の根の成長に貢献します。

2.保湿:真夏の日照から土の渇きを抑える。激しい雨から表土を守る。

3.紫外線カット:表土中の微生物を紫外線からまもり活性化をサポート。

 

そのほかビニールマルチと比較しても以下の利点があります。

・通気性の確保、適度の温度調節(真夏でも暑くなりすぎない)、水分補給や液肥の散布がしやすい、なによりゴミにならない(そのまま腐植して土に戻る)

 

期待される効果:

 

1.作物:地温確保による成長(特に根)促進。作物の健全成長→病害虫への耐性を強化。

2.微生物:活動環境の保全により、活動を活性化。土中の養分分解を促進して作物への養分供給を助ける。悪性病原菌活性の抑制→作物の健康維持。

3.1,2の相乗効果により(農薬をつかわなくても)見た目の美しい美味しい作物を提供する。

 

※寒冷地ではこの枯れ草マルチにビニールマルチのあわせ技で作物の早期育成による品質(味)と収量の安定を図ります。

 

※防虫対策はネットかけや手による捕虫により対応しています。

枯葉 効果の実際(スイートコーン育苗での例)

枯葉効果の確認
枯葉効果の確認

左側の育苗箱にて枯葉のある部分(黄色の円)とかかっていない部分(青い円)をつくったときです。枯葉以外の違いはありませんが発芽・成長の状態が大きく違うのがわかります。

枯葉は細かくくだかないほうが違いは顕著でした(作物により使い方の工夫は必要)。

 

注:一般の枯葉などには蛾などの卵や食害をする虫がついている場合がありそのまま使用すると畑に虫を持ってきてしまいます。当農園では、一度黒ビニール袋につめて天日ににより熱をかけて虫対策としています。

高畝(うね)効果

畑の畝
畑の畝

高さ30cmほどの高畝を作ります。

 

目的は自然の野山にある枯葉か降り積もり小動物により分解された落ち葉枯葉が堆積してできた’土’を再現することです。フカフカして湿っているあの環境です。機能的には排水性と保湿性を兼ね備え、空気を沢山含み、保温性にも富んだ環境は微生物(菌類、細菌)にも植物にも適した環境と考えます

 

祖に対する高畝の機能は

 

1.排水性:大雨でも水は畝の上部にはとどまりません。特に雨の多いこの地域においては必須と考えています。

2.通気性=空気を沢山含む:土の団粒構造間に沢山の空気を含みます。先の排水効果により根は常に空気(酸素)に触れることが可能です。

 

・化学農薬・化学肥料は使いません

昨年まで一部化学肥料を使用していましたが、今年度よりは化学肥料を使用しない栽培に取り組んでいます。

化学肥料が悪いわけでは人体に悪いわけではありませんが、原料の確保による自然環境への影響と、なにより化学肥料に頼った田畑は生態系(えさとなる有機物がなくなり微生物がいられなくなる)がくずれ、土が固くなり、結果美味しい作物が育たなくなるからです。

・種は自家採種を推進

・遺伝子組み換え種子(GMO)は絶対に使用しません。(生命への影響も不明で生態系の破壊につながるという認識です。)

・F1種子については2013年より全面使用停止

・土地の風土に馴染んだ種の育成に取り組んでいます。(自家採種を繰り返すことにより風土に合った適正が強化され、収量アップ=価格低減につなげていきます。)

 

・過剰な肥料を施肥せずに素材の味を引き出す

化成・有機にかかわらず多量の肥料を土に鋤きこむことはしません。理由は色々ありますが、そのほうが作物が美味しくなるからです。作物の状態を見ながら必要最低限の施肥にとどめ、自作の液肥(海水+野草エキス)をプラスで使用します。大きくはなりませんが作物自身がぎりぎりのところで発揮される命の力が人に取っても美味しく感じられるのだと考えています。

 

※生物における粗食効果は千島理論を参照